気分転換で競馬場っていうのも

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気分転換で競馬場っていうのも

若い頃馬券生活を夢見て毎週末には府中競馬場に通う日々、そんなに余裕は無かったもののそんな時間が結構楽しかったような気がします。
今でも思い出すのはある年の有馬記念、職場を若いスタッフに任せ同僚と二人で府中競馬場へと向かいました。
もちろん有馬記念は中山開催、そんなことは百も承知のうえでしたが、どうしても同僚にあの興奮を味合わせてやりたくて、そんな気持ちからでした。
仕事で悩んでいた同僚には気分転換が必要かとそう考えたのですが、さすがに中山は遠くて行けません。
でも私は府中の大きなビジョンでも充分その興奮は伝わるだろうと思いました。

同僚は競馬は初心者、ギャンブル自体ほとんど経験の無い至って真面目な性格でした。
だからこそ考え過ぎて仕事に行き詰まってしまう悪い癖もありました。
少しは遊ぶことも必要だと無理矢理やらせたようなものなのですが、初めて見る競馬場、冬の寒さは身にしみましたが彼は心から楽しんでいるように見えました。
その日の競馬は勝つことが目的では無くあくまで気分転換、私も一緒に楽しむことにしました。

彼はいろいろ聞いてきましたが、やっぱり初心者なのでどんなに説明してもよくわからないようです。
そんな時は閃きですね。
馬券好きな私でも迷ってどうしようもない時は名前でイメージしたりしましたから、案外それが吉に出る可能性があったりするのも何度か経験がありました。
ましてやビギナーズラックもよくある話、自分の予想よりも彼のヤマカンが当たることを少し願いました。

一時間ほど前に着いた私達、アッと言う間に発走直前になりました。
あの痺れるような緊張感、中山でなくてもやはり興奮するものです。
私達はお互い買った馬券を握りしめ、固唾を飲んで見守ります。
恒例のファンファーレ、暮れの中山に流れるその演奏は同じように府中にも届いています。
彼を横目で見ました。
彼は仕事で見せる神経質な表情とは打って変わり、これから起こる激闘だけに集中しているかのようでした。

レースが終わりました。
幸い私達の買った馬券は少ないながら当りました。
でもそれ以上に彼はレースに興奮していました。
心無しか目が潤んでたような。
彼は嬉しかったようです。
少し吹っ切れたのかな?
そんな気がしました。
たまにはいいでしょ?競馬場も。

 

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